メガバスさんが開発したシーバス用のルアーの「カゲロウ124F」。
カゲロウ124Fで本当にシーバスは釣れるのでしょうか?
結論として、カゲロウ124Fでシーバスを釣ることは可能です。
まだ釣ったことがなくて初シーバスを目指している方におすすめです。
実際にカゲロウ124Fでシーバスを釣った筆者がインプレしていきます。
カゲロウ124Fのインプレが気になる方は参考にしてみてくださいね。
カゲロウ124Fとは?基本スペック
Length (全長) | 124mm |
Weight (重量) | 22g |
Type (タイプ) | フローティング |
Depth (レンジ) | 0〜20cm |
Hook (フック) | #4 × 3pcs |
Price (定価) | 2,530円(税込) |
メガバスの「カゲロウ124f」はランカーハンターの久保田剛之さんがプロデュースするシーバス用のリップレスミノーです。全長124mm、重量22gはシーバス用ルアーとして多く販売されているスタンダードなサイズのルアーです。
1サイズ小さいカゲロウ100Fや大きいカゲロウ155Fなどのラインナップもあるので、ベイトサイズに合わせて使うこともできます!他にも、潜航レンジが深くなった「カゲロウ MD」というシリーズも販売されています。
潜航レンジは0〜20cmぐらいなので、水面から皮1枚下ぐらいの水深を引いてくることができるシャローランナーと呼ばれるルアーに分類されます。
フックサイズ
カゲロウ124Fの純正フックは4番が3つ搭載されているので、大きなシーバスがかかっても無理なファイトをしなければ問題なく上げることができるでしょう。
実際にカゲロウ124Fで最大75cmのシーバスを釣り上げていますが、純正フックでも伸びることはありませんでした!
中には、カゲロウ124Fに純正よりも小さいサイズの5番〜6番フックをつける方もいるようです。フックサイズの番手を落とすことで、泳ぎ出しが良くなったり、アクションの幅が大きくなるなどのメリットがあるようですが、個人的には4番フックで問題なく釣果を上げています。
他にも、純正フックよりも大きい3番フックをつけたり、板オモリをつけたりすることでレンジを下げるチューンも出来たりしますが、フックの距離感が窮屈になってアクションが大人しくなってしまう点は注意が必要です。
カラーは全13色
メガバスさんが発売している「カゲロウ124F」は以下の13色が展開されています。
- GG イワシ
- GG ボラ
- GG ステインイワシ
- GG ヒートイワシ
- GG グリーンゴールド
- OBORO AYU(朧アユ)
- シグナルヘッド
- GP ピンクバック
- GP イエローヴィーナス
- GP レッドヘッド
- ホワイトヘッド
- PM ホットシャッド
- ドチャート
オリカラ
上記のように、メガバスで販売している「カゲロウ124F」は13色で展開されています。他にも、オリカラで有名な「fimoショップ」さんや釣具屋とコラボしたオリカラなども販売されています。
fimoショップさんのオリカラは派手なカラーが多く、使って釣るよりもコレクションしたくなるようなルアーが多い印象です。ちなみにfimoショップさんのオリカラは送料がかかるのと、店頭で買うよりも競争が激しくて買えないことが多いです…。
アクション
カゲロウ124Fのアクションが知りたい方は、Youtubeで「カゲロウ124F 水中映像」と検索すると動画で見ることができます。「カゲロウ124f」は従来のリップレスミノーの中でもリップの形状が大きい「ダーターカップ」が採用されています。
「ダーターカップ」が水を強く動かしつつも、微細なナチュラルロールアクションを演出するので、警戒心が高まった大型シーバスのバイトを誘発してれるんですね。
シーバス用ルアーは弱った魚が上流から流れてきたような動きが釣れるので、あまり動かないルアーが釣れるルアーの基本です。ただ、あまり動かないルアーは手元に伝わる振動も少ないので、初心者の方からすると本当に動いているのかわからなくて不安になることがあるのも事実です。
その点、「カゲロウ124f」のダーターカップは手元に伝わる引き抵抗が強いのにあまり動かないので、釣り人とシーバスのどちらから見ても理想のルアーだと思います。
他にも、シーバスが釣れるルアーのアクションの1つに「揺らぎ」というのがあります。ルアーをスローで巻いている時に、流速が変化することで揺らいでいるベイトを演出する方法です。
魚類で比較するとシーバスは泳ぎが上手ではないので、青物のようにベイトを追いかけて食べるのではなく、流速が速いところでベイトを待ち構えていることが多い印象があります。流速が変化してルアーが揺らぐことで、待ち構えているベイトが流れてきたと思ってシーバスが食いついてくることがあるんです。
流速の変化で待ち構えているのは、あくまで河川で釣れるシーバスのことです。サーフや磯のシーバスは食性やベイトが変わるので、ルアーのアクションやリトリーブスピードも変わります。
カゲロウ124Fの使い方は?
カゲロウ124Fはどうやって使えばシーバスが釣れるのでしょうか?
結論から言うと、カゲロウ124Fの使い方はタダ巻きが基本になります。
カゲロウ124Fは初心者でもただ巻きで釣れるように設計されているので、ジャーキングなどのアクションとはイマイチ相性が悪い印象があります。変化をつけるとすればストップ&ゴーなどの巻き速度の変化ぐらいではないでしょうか…?
アップクロス(上流側)にカゲロウ124Fを投げて正面からややダウン気味(下流側)に帰ってくるぐらいのスピードで巻いてくるのが基本的な使い方です。流速があまりない時はクロスキャスト(正面)やダウンクロス(下流側)に投げてみて、釣れる水圧を見つけるように使っています。
ただし、流速が早すぎて流れがぶっ飛んでるようなところでカゲロウ124Fを使うと、動きが破綻してしまって思うように使えない点は覚えておいてくださいね。流速が早くてカゲロウ124Fの動きが破綻する時は重量が重いバイブレーションなどの沈むルアーを使うようにしましょう。
サーフでの使い方
「カゲロウ124F」はサーフでどう使えばいいのでしょうか?
サーフでの使い方もアクションなどは不要でただ巻きだけでOKです。
ルアーが底を擦らない水深であればサーフでも「カゲロウ124F」で釣果を出すことができます。泳がせたいレンジに合わせるように、ロッドの角度を調整すればシーバスだけでなく、青物、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュの釣果も望めます。
ただし、カゲロウ124Fは潜航レンジが0〜20cmというように、浮くように作られているので風が強いとあまり飛距離が出ない印象があります。とくに向かい風が強い日は風に押し負けているような感じであまり飛びないことが多いです。
「カゲロウ124Fをサーフで使ったら飛距離が出ない」という状況になった時は、シマノさんのAR-C重心移動システムがついたサイレントアサシンや熱砂シリーズ、ダイワさんの「バーティス」などが追い風でも飛距離が出るという点でおすすめです。
磯のヒラスズキでの使い方
「カゲロウ124F」は磯のヒラスズキでも使えるのでしょうか?
「カゲロウ124F」は磯のヒラスズキでも釣果を出すことはできます。
河川のシーバスがメインなのでヒラスズキはあまりやらないのですが、磯で出来た流れに乗せてドリフトしたり、サラシ打ちしたりするようなスタンダードな釣り方で使えます。
ただし、「カゲロウ124F」は磯で使用することを想定したルアーと比較すると、割れやすいので注意が必要です。磯で使用することを想定して作られていないので、磯にぶつけて割れてしまうことで、せっかく買えた「カゲロウ124F」が浸水して使えなくなってしまうリスクがあります。
多少橋脚にぶつけても壊れないので、河川で使用するルアーの中では頑丈な部類に入りますが、サラシ打ちなどで磯付近にキャストすることが多いヒラスズキの釣行は割れやすいので、個人的にあまりおすすめできないのが本音です。
カゲロウ124Fのインプレ:悪かった点
カゲロウにはどういったデメリットがあるでしょうか?
実際に使ってわかったカゲロウ124Fのデメリットは以下になります。
- 重心移動(LBOⅡ)で飛距離が出る
- 陽炎連合會に加入できる
- 大半のベイトパターンで使える
カゲロウ124Fのデメリットについて紹介していきます。
品薄でなかなか買えない
カゲロウ124Fの最大のデメリットには「品薄でなかなか買えない」というのがあります。常に品薄状態なので、釣具屋に行けばいつでも「カゲロウ124F」が買えるということはないのが実情です。
カゲロウ124Fを購入したい方は、釣具屋の入荷情報を見て売り切れる前に急いで行くしかありません。販売する量によっては翌日に残ってることもありますが、入荷情報が出た当日に行かないと残ってない可能性が高いのも事実です。
カゲロウシリーズはカラーにこだわらなければ、入荷情報が出た当日に行けば買えるイメージです。他にも、海のないエリアにある釣具屋などでは売れ残っていることもあるそうです…!どちらにせよ週末アングラーからしたら、なかなか買えなくて辛い状況には変わりはありません。
転売に抵抗がなくて「どうしても今すぐカゲロウ124Fが欲しい」という方は、メルカリでの購入も検討してみてください。以前はプレミア価格でしか購入することができませんしたが、メガバスさんはルアー供給量が豊富なので、現在は定価(税込2,530円)にやや上乗せしたぐらいの価格で購入可能です。
重心移動システムのLBOⅡが壊れやすい
カゲロウ124FにはLBOⅡという重心移動システムが採用されているので飛距離が出るのも強みです。飛距離が出ると好評のLBOⅡですが、壊れやすいというデメリットもあります。
LBOⅡはウエイトに内蔵されているベアリングが後方に移動することで、遠心力が働いて飛距離が伸びる仕組みです。ウエイトに内蔵されているベアリングが詰まって動かなくなってしまうことで、重心が移動しなくなるという故障が相次いでいるのも事実なんです。
ただし、カゲロウ124FのLBOⅡが壊れて動かなくっても前方にある状態であれば、飛距離が出なくなりますがアクションに問題はありません。
カゲロウ124FのLBOⅡは流速が遅いエリアで使うと、重心が戻らないことがあるので、ロッドを煽って重心を元に戻す必要があります。LBOⅡが故障しても前方にある状態なら固定重心として使用できるので、ロッドを煽る必要がなくなるというメリットがあります。ロッドを煽って重心を戻す時にシーバスにプレッシャーを与えて釣れなくなる可能性を減らせる場合もあるかもしれません…!
カゲロウ124Fの重心移動システムLBOⅡは優秀なので飛距離が出るというメリットがありますが、故障しやすいというデメリットがあるのは使う前に覚えておいてください。
X(旧Twitter)の投稿を見るとカゲロウの製造元である「メガバス」さんに問い合わせすると、新品と交換してもらえることもあるようです。現在も交換してもらえるかはわからないので、カゲロウ124FのLBOⅡが故障して困っているという方はお問い合わせしてみてもいいかもしれません。
足場の高いところだと使いにくい
カゲロウ124Fのデメリットには「足場の高いところだと使いにくい」というのがあります。
カゲロウ124Fの潜航レンジは0〜20cmというように、表層を泳いでくるシャローランナーです。足場の高いところでカゲロウ124Fを使うと、引き波を立てながら棒の状態で帰ってくることがあります。
遠くにあるピンだけを狙うのであれば足場が高くてもカゲロウ124Fで釣果を出すことはできますが、足元にいるシーバスも狙うのであれば不向きな印象です。足場が高い場所はシンキングミノーのほうが適しているのではないでしょうか…?
カゲロウ124Fは足場の低いところやウェーディングでも釣果が望めますが、足場の高いところで使用する場合は工夫が必要になる点は覚えておいてくださいね。
カゲロウ124Fのインプレ:よかった点
カゲロウにはどういったメリットがあるでしょうか?
実際に使ってわかったカゲロウ124Fのメリットは以下になります。
- 重心移動(LBOⅡ)で飛距離が出る
- 陽炎連合會に加入できる
- 大半のベイトパターンで使える
カゲロウ124Fのメリットについて紹介していきます。
重心移動(LBOⅡ)で飛距離が出る
カゲロウ124FにはLBOⅡという重心移動システムが採用されているので、飛距離が出るというメリットがあります。LBOⅡとはボールベアリングが搭載されたウエイトが高速移動することで、遠心力により固定重心のルアーよりも飛距離がでる仕組みのことです。
カゲロウ124Fは食わせのアクションが優秀なのに、LBOⅡが搭載されていて飛距離も出るバランスの取れたルアーという印象です。実際に使用してみて何本もシーバスを釣っているので、飛距離は問題ありません。
ただし、シマノさんの「サイレントアサシン」やダイワさんの「バーティス」などの大手釣具メーカーが販売するミノーよりかは飛距離が劣るのも事実です。
「カゲロウ124F」よりも飛距離が出るルアーは多々ありますが、食わせのアクションとのバランスを考慮すると個人的には唯一無二のルアーです。
陽炎連合會に加入できる
ブルーブルーさんが発売しているアイザー125fでシーバスを釣ると「愛沢連合」の加入証明書とステッカーをもらうことができます。自分の好きなルアーでシーバスを釣ったらステッカーがもらえるのは嬉しい人も多いですよね。
カゲロウをプロデュースした久保田剛之さんもユーザーの希望に応える形で「陽炎連合會」を発足しています。「陽炎連合會」に加入すると「愛沢連合」と同様に加入証明書とステッカーをもらうことができます。
ちなみにこの記事を書いている筆者も陽炎連合會に参加するほど「カゲロウ124f」を愛用しています。「カゲロウ124f」を愛用することでさらに釣れるので、さらに愛着が湧くという好循環が生まれています。笑
「陽炎連合會」に加入する条件は「#陽炎連合會」というハッシュタグをつけてインスタに写真を投稿すると加入証明書とステッカーをもらうことができました。釣ったことがない方はエアーシーバスの写真でも問題ないそうなので、まだ釣ったことがない方でももらえるのは良心的です。
ただし、現在は「陽炎連合會」の応募方法が変わっている可能性があるので、加入条件などの詳細は久保田剛之さんのインスタアカウントで確認してみてくださいね。
大半のベイトパターンで使える
シーバス用のルアーは捕食しているベイトによって、サイズやアクションが異なります。中には、サヨリやハタハタ、ホタルイカなどの変わったベイトを捕食している時のためのルアーも開発されています。
その点、カゲロウ124Fはイナッコ、サッパ、イワシ、鮎などのシーバスがよく捕食する大半のベイトパターンで有効です。シーバスが捕食しているベイトが10cm以上であれば、状況次第ではありますがカゲロウ124Fのルアー選択が大きく間違っているということはないでしょう…。
ただし、ハクパターンなどのベイトが小さい時は少し苦手な印象です。シーバスが小さいベイトを捕食している時はサイズが小さいカゲロウ100Fも使用できますが、ボラの稚魚などの数センチあるかないかのベイトの時は他のルアーを使うほうが釣りやすいかもしれません。
カゲロウ124Fのおすすめカラーは?
カゲロウ124Fのカラーはどれがおすすめなのでしょうか?
筆者が釣果ベースでおすすめするカゲロウ124Fのカラーは「イエローヴィーナス」です。
ドチャートよりも目立たなくて、クリアカラーの反射でアピールできるのが強みです。水質がクリアな干潟などで強いそうですが、個人的には明暗でも強いイメージがあります。カゲロウの「イエローヴィーナス」はシリーズによって微妙に色が違うように作られているみたいです!
さらにカラーローテションで釣りたい方は、以下の3パターンを揃えておくといいでしょう。
- ホログラム系
- クリアー系
- チャート系
通常時はホログラム系で濁りに合わせて薄い時はクリアー系、強い時はチャート系を使い分けると釣果UP間違いなしです。ただし、釣具屋で購入する時はおひとり様1個などの個数制限があることが多いので、「カゲロウ124F」を3つ集めてカラーローテーションするのは至難の業です...。
カゲロウ124Fのインプレまとめ
カゲロウ124Fのインプレをまとめると以下になります。
- 初シーバスのおすすめのルアー
- 重心移動(LBOⅡ)で飛距離が出る
- 大半のベイトパターンで使える
- 河川、サーフ、磯でも使える
結論として、カゲロウ124Fは初シーバスを目指している方におすすめのルアーです。
ただ巻きで釣れるので、初心者の方でも釣りやすいのがカゲロウ124Fの魅力です。
ただし、品薄で買えないので代用ルアーで練習することも検討してみてくださいね。
いくら釣れなくても何度も通って挑戦することが初シーバスへの近道になります。
コメント